事業所紹介
日本パーカライジング株式会社は、1928年の創業以来、長年にわたり金属の表面処理に関わる事業を行う化学メーカーです。あらゆる金属の防錆や塗装下地剤などの薬剤を開発、自動車業界・鉄鋼業界などで60%以上のシェアを誇ります。また、設備を保有しないお客様の表面処理加工も受託。表面の強度を熱処理によって変化させ摩耗に強い部品に変化させたり、表面皮膜を生成して錆に強い部品に変化させています。
金属の表面処理技術におけるグローバルニッチトップ企業
金属の表面に科学的に皮膜をコーティングし、防錆・塗装下地をつくる加工は一般的にパーカー処理といわれます。このパーカー処理を国内で初めて工業化したのが日本パーカライジング。アジアを中心に北米やヨーロッパなど、世界12カ国に51カ所の拠点をもつ、知る人ぞ知るグローバルニッチトップ企業です。
「あらゆる表面をカガクで変える」を合言葉にしており、防錆や塗装下地生成にとどまらず、表面の性質を化学の力で変えることで、課題解決につながる仕事をしています。
例えば、薬剤により金属表面を「水に馴染む性質に変えたり、逆に水をはじく性質に変える」、また、「電気を通す性質にしたり、逆に電気を通さない性質にする」など、お客様のニーズに合わせ、自在に制御できるようにするのが強み。製薬可能な薬剤の種類だけでなんと3,900種類。受託加工においても、化成処理が約30種類、熱処理が約10種類、めっき処理が約3種類、塗装処理が約7種類と、課題に合わせたきめの細かい対応により、高いマーケットシェアにつなげています。
医療機器や日用品、燃料電池などの成長分野にも進出
すべての”モノ”には表面があります。”モノ”が持つ本来の特性を変えることなく、外界に接している”表面”のみを変えるのが日本パーカライジングのコア技術。対象は自動車や建設機械部品のほか建材や鉄道部品などあらゆる分野に及びます。近年では、エレクトロニクス製品に対し絶縁性などの機能性をもたせる等、工業用途から家庭用途まで幅広く活用されています。
また医療機器分野にも進出。表面処理技術を使用し、患者様の負担軽減につながる手術機器を開発をスタート。また、一般消費者向けに「衣・食・住」をキーワードにした日用品開発も開始しています。
燃料電池・二次電池、半導体などの成長分野においても、最先端の表面処理技術により新たな価値を創造、コア技術を活かして社会課題と向き合う開発型のメーカーです。